パーソナルジム テルスカンジム 小岩
「関節可動域が狭くなると生活に支障が出る」
私たちが毎日当たり前のように行っている動作――歩く、しゃがむ、振り向く、手を伸ばす。実はこれらすべて、関節の「可動域」があってこそスムーズにできています。
ところが、この可動域が狭くなると、日常生活のちょっとした場面で不便を感じるようになり、やがて生活全体に支障をきたすことがあります。
身近な不便の始まり
例えば、肩の可動域が狭くなると、上にある棚の荷物を取れなくなったり、背中のファスナーを上げられなかったりします。
股関節や膝が硬いと、しゃがんで靴を履くのが辛くなり、床のものを拾うのも一苦労。足首の動きが制限されれば、階段の昇り降りやちょっとした段差も危険になりかねません。
こうした不便は「年齢のせい」と片付けられがちですが、実際には生活習慣が大きく関わっています。
なぜ可動域は狭くなるのか？
- 長時間の同じ姿勢
デスクワークやスマホ操作など、同じ姿勢で過ごす時間が長いと、関節まわりの筋肉や靭帯が硬くなり、動きに制限が出やすくなります。 - 運動不足
関節は「動かすことで健康を保つ」仕組みになっています。動かさないと血流が悪くなり、筋肉はこわばり、さらに動きにくくなるという悪循環に。 - 加齢による変化
年齢を重ねると筋肉や靭帯の弾力が減少しますが、ここに日々の生活習慣が加わることで、可動域の低下が加速していきます。
放置するとどうなる？
可動域が狭い状態をそのままにしておくと、転倒やつまずきのリスクが高まります。
段差をまたげない、振り向けない、しゃがめないといった動きの制限が積み重なることで、家事や買い物といった日常の行動さえ難しくなり
最終的には「介護が必要になるきっかけ」になることもあります。
今日からできる生活改善ポイント
- こまめに動く習慣を作る
1時間座りっぱなしなら、数分でも立ち上がり、肩や腰を回してみましょう。たったこれだけで関節は固まりにくくなります。 - ストレッチを日常に組み込む
朝起きたときや寝る前に、腕を大きく回す、股関節をゆっくり伸ばすといった軽いストレッチを取り入れましょう。継続することで柔軟性が戻り、可動域も回復しやすくなります。 - 歩くことを習慣化する
階段を使う、一駅分歩くなど、生活の中に歩行を増やす工夫を。関節はもちろん、全身の血流改善にもつながります。 - 生活環境を整える
姿勢が崩れる椅子を避ける、机や画面の高さを調整するなど、体に負担をかけない環境を整えることも効果的です。 - 栄養と水分補給を意識する
筋肉や関節をしなやかに保つには、たんぱく質やビタミン、そして十分な水分が欠かせません。食生活の改善も、可動域維持に直結します。
まとめ
関節の可動域が狭くなることは、単なる「体の硬さ」ではなく、日常生活の快適さを奪い、将来的には自立した生活を続けるうえで大きな壁となります。
しかし、ちょっとした生活改善を積み重ねることで、そのリスクはぐっと下げられます。
「なんとなく動きづらい」と感じたときが、改善のチャンス。ストレッチや歩行、生活習慣の見直しを取り入れて、動きやすい体を維持していきましょう。
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